外壁塗装の高圧洗浄で知っておきたいポイント

外壁や屋根の汚れを強力な水圧で洗い落とす「高圧洗浄」は、外壁塗装工事では絶対に欠かせない作業の一つです。
この記事では、外壁塗装の高圧洗浄に関する必要な知識を解説していきます。

この記事でわかること
高圧洗浄の必要性
高圧洗浄で使用した水道代は施主負担?
まとめ
外壁・屋根塗装に関するご相談について

目次

外壁塗装ではなぜ高圧洗浄が必要なのか

外壁塗装の際に行う「高圧洗浄」は、最終的な塗装の仕上がりを左右する大切な作業です。
汚れを落として外壁や屋根をきれいにするためだけなら高圧洗浄は省いてしまっても良いのではないかと思う人も多いかもしれませんが高圧洗浄は必須なんです。
高圧洗浄ですが、実は非常に重要な役割を担っていて、その理由を下記にまとめてみました。
外壁塗装は以下の流れで進めていくのですが、足場の設置が済んだあとに最初にとりかかるのが「高圧洗浄」になります。

【外壁塗装の流れ】

①近隣への工事のお知らせ

足場の設置

③高圧洗浄(外壁の洗浄)

④下地処理(サビ処理など)

⑤養生

⑥下塗り(3度塗りの1度目)

⑦中塗り(3度塗りの2度目)

⑧上塗り(3度塗りの3度目)

⑨仕上がりの確認

⑩足場解体・清掃

高圧洗浄によって塗料が外壁に密着する

外壁や屋根の表面に塗装してできた塗膜は、毎日屋外で紫外線、雨風、などにさらされているので、年月とともに耐久性が劣化していきます。

昔はブラシ、サンドペーパー、ワイヤーブラシを使って汚れを取りながら塗装を行ったのですが、チョーキングの粉を取り除きづらいですし、リシンなどの凹凸のある壁には高圧洗浄機が適切です。

これを塗料の「チョーキング現象(白亜化現象)」といい、外壁の表面を手で触ると塗装と同じ色の粉が手につくようになりますので、自宅の外壁にチョーキング現象が起こっているかどうかはすぐに見つけることができます。

チョーキング
チョーキング現象

チョーキング現象が起こっている外壁にそのまま塗料を塗っても、チョーキングが起きているような劣化した塗膜には粘着力がなくなっていますので、一緒に新しく塗った塗料まで剥がれてしまいます。

そうすると、塗装から年数が経過していなくても本来の耐用年数を迎える前に外壁は修復が必要な状況になってしまうのです。つまり、外壁塗装における高圧洗浄作業は、せっかく塗装した塗料がたった数年で剥がれてしまわないように、外壁の表面にある古い塗膜を取り除くために行われているのです。

もちろん古い塗膜以外にも、カビ、藻、コケ、汚れ、チョーキングの粉など外壁表面の様々な汚れをまとめて落とすことも高圧洗浄の目的です。

よって、外壁塗装における高圧洗浄作業は「汚れを洗い落とすため」というよりも、「旧塗膜などをまとめて削り落とすため」といった方が作業の目的を表すうえでは正しい表現といえるでしょう。

高圧洗浄が不十分だとどうなる?

ひび割れが生じる

外壁の表面に汚れが残ったまま塗装をしてしまうと、凹凸ができて塗料がしっかりと密着しないため、すぐにひび割れが生じてしまいます。小さなひび割れは問題ありませんが、ある程度大きなひび割れができてしまうと修繕しなければならなくなります。

ひび割れ

剥がれる

ひび割れと同様に劣化が早く進んでしまうことで、塗料が剥がれやすくなるというリスクも出てきます。原因は、汚れの上に塗装をすることで塗料の密着力が弱まってしまうためです。

剥がれ膨れ

高圧洗浄で最も重要なのが水圧

水圧が低い高圧洗浄機を外壁塗装前に使っても、汚れや古い塗膜、コケなどを完全には落としきれませんので自分で行おうとせず、外壁塗装業者が持っている高圧洗浄機に任せるようにしましょう。
一般的な家庭用高圧洗浄機は8~12MPa(メガパスカル)で、外壁塗装工事においては最低でも14.7MPa以上は必要です。

高圧洗浄の水はバケツやタンクに溜めて使う

外壁塗装用の高圧洗浄機は、塗装を行う住宅の水道と洗浄機本体を直接繋いで水を噴出するわけではなく、大きなバケツやタンクに高圧洗浄用の水を溜めておき、そこから機械で水を吸い上げて内部で圧縮し発射するというしくみになっています。

高圧洗浄機がこのようなしくみになっている理由は、水道に機械を直接繋いでも水の出が遅いため高圧の水を安定的に噴出できないからです。

高圧洗浄の基礎知識

高圧洗浄後は2日間(48時間)の乾燥期間が必要

塗料を下地にしっかりと密着させるには、ゴミや旧塗膜を取る高圧洗浄が非常に大事というのはおわかりいただけたかと思いますが、その次に大事になってくるのが「乾燥」です。

高圧洗浄はもちろん水なので、乾燥させて乾いた状態にしてから塗装などをしないと、後から塗膜のふくれなどの原因になる場合があります。

高圧洗浄の後は、季節にもよりますが最低でも24時間、出来れば48時間は空けておいた方が良いと考えてください。

高圧洗浄だけで対応出来ない汚れもある

高圧洗浄だけで全ての汚れなどが取れるということはありません。

その場合は、業者が手作業で薬剤などをつかいながらこすり落とすなどの作業が必要な場合があります。

塗膜に浮きや剥がれが起きている箇所も、高圧洗浄だけで終わらせず、金属製のヘラなどでこすって完全に除去することが重要です。また、チョーキングが起きて粉が着いている外壁を高圧洗浄しても、乾燥後に粉が若干残っているケースがあります。

チョーキング

チョーキングとは外壁や屋根を触ると粉が手につくことを言います。
紫外線などにより塗膜の劣化が進み、顔料が粉になってしまいこの上から塗り替えをしてしまうと
塗料が付きません。

これは決して手抜きということではなく高圧洗浄では取り除けなかった旧塗膜が粉化したものです。

粉化したものが完全になくなるまで高圧洗浄を続けてしまうと、今度は下地にまで影響を及ぼす可能性があるので、よいタイミングで洗浄をとめる必要があるのです。

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高圧洗浄作業の費用相場について

業者へ依頼した場合、通常は「施工費」「水道代」がかかります。

施工費の相場は、100~300円/㎡ほどです。汚れがひどい場合は、洗浄剤を使用するバイオ洗浄という方法を採用することがあります。その場合は少し高くなり、450~800円/㎡ほどになります。

上記の施工費に加えて、水道代が1,000円〜2,000円ほどかかります。

高圧洗浄で使用した水道代は施主負担?

結論から言えば高圧洗浄の水道代は施主さん負担です。
しかし、外壁塗装費用全体を見ても、高圧洗浄にかかる水道代はそこまで高いものではありません。

高圧洗浄にかかる水道代を、具体的に計算してみましょう。

例えば業者が使用する高圧洗浄機の水量を15リットル/分、高圧洗浄にかかる時間を8時間と仮定します。
すると、高圧洗浄で使用した水量は7,200リットルとなります。
水道代に換算するとエリアにもよりますが、7,200リットル使用した場合、かかる金額は約1,440円ぐらいです。

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まとめ

高圧洗浄は外壁塗装の第1段階として、外壁の汚れを水圧で落とす作業です。高圧洗浄がきちんとできているかは、「仕上がり」と「外壁の持ち」を左右しますので大事だという事がわかりましたね。

私たちアイキョウは一宮市を中心とし、プロフェッショナルな職人・営業を揃え、高クオリティな塗装工事をお約束します。

お客様の窓口として、お客様のニーズに応える最適な手法を見出し、案件全体の指揮をとる営業スタッフと、現場で最大限の技術を提供する職人がいます。現地調査からお見積もり、施工、アフターサービスにいたるまで全てを自社と協力会社との連携で管理し、それぞれの領域のプロが個々の力を出し合いお客様の理想を叶えるために、一丸となって取り組みます。
個々のプロの力を合わせて作り上げるチームワークを基盤とした総合力は私たちの強みです。 

外壁・屋根塗装に関する事なら一宮市アイキョウへお気軽にご相談下さい

外壁塗装は塗料の化学変化を利用して外壁に密着させるため、気温や湿度の条件が大切です。
一宮市は、暑すぎず、寒すぎずといった過ごしやすい気候です。もちろん、夏は独特の蒸し暑さがあり、冬はマイナス気温になる日もあり、伊吹おろし(北西から吹く乾燥した季節風)が冷たく吹きます。
年間の日照時間が全国平均よりも高く温和で穏やかな四季の移ろいが楽しめると思われます。
そう、一宮市は外壁塗装に適した気候の街なんです

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